ナルミズ沢遡行活動報告文:寺内

活動日 2009年6月27〜28日
活動場所 埼玉県秩父郡皆野町親鼻橋〜長瀞町高砂広場
メンバー 4回生:寺内 3回生:石丸、宮城 2回生:竹田、田代、渡辺 1回生:柏木、中嶋、村山
使用した装備 ダッキー(AIRE LYNX)2艇
参考資料 山と渓谷社 『全国リバーツーリング55マップ』
活動の目的・目標
  • 経験者は今までで学んだ技術の復習をする。
  • 未経験者はラフティングにおける技術を学び、直に体験する。
  • ラフティングを楽しむ。
  • 水の力の偉大さと命の大切さを学ぶ。
タイムスケジュール 一日目:19:30(部室出発)-23:30(親鼻橋到着)

二日目:04:00(起床)-04:59(先発隊出発)-06:01(先発隊ゴール)-06:55(後発隊出発)-08:11(後発隊ゴール)
主観的評価 総合グレード:★★★★☆☆☆☆☆☆(初級)
自分は過去4回ほど行っているが、今回は一番水量が多く、波も立っていた。
初心者からすればかなり際どい瀬が多かったが、全員突破(?)することが出来て満足。
川の面白さと怖さの双方を教えてくれるいい場所だと思う。

一日目

19:30 中央大学探検部部室を出発。
部で使っていたダブルアクションポンプが先日壊れてしまっていたのを
発見したため近くのWILD-1に買いに行く。

23:30 親鼻橋下の駐車場に到着。
最後に来たのは去年の4月だったが、その時はとんでもない増水で
駐車場が丸々なくなってしまっていた。
今回はちゃんともとに戻っていたが、以前よりも整備されていて、
さらに草が多くなっている気がした。

現地到着時、車が10台以上止まっていて、なにやら騒がしい声が・・・。
近づいてきた人に聞いてみると、拓殖大、上智大、立正大などの探検部であった。
他にもいたようだが、うちらは朝が早いので独自に宴会・就寝した。

二日目

04:00 起床。
と言っても起きたのは自分くらいで、他は皆朝までしゃべっていたそうな。
そんなんで活動できるのか??
と思っていたが、案の定、後に後悔する人が出てくる・・・。

ラーメンを適度に食べ、各自準備を始める。
前日の内に艇の準備はしていたので、着替えだけで済んだ。

若干の技術説明の後、先発隊は艇を持って川に向かった。
04:59 出艇。
先発隊は寺内・宮城・村山 組と田代・渡辺 組の2組。

初っ端からなかなか瀬がキツく、早くもビビる。
明らかに、今までウチらが経験したことのない程のうねり。
1〜2mほどの波がある瀬も何箇所かあり、何度も危機感を感じた。

川初体験の渡辺、村山は意外にも普通に漕げ、
難しい瀬も難なく突破することが出来た。
06:01 高砂橋到着。
結局先発隊は一回も沈することなくゴール。

ヒヤヒヤした場面はあったものの、無事楽しく終わることが出来た。

後発隊と合流し、また親鼻橋へ戻る。
06:55 後発隊出発。
後発隊は石丸・竹田・中嶋 組と田代・村山・柏木 組の2組。
田代と村山は2回目。

先発隊の出来が良かったので、割と気分良く出発。
しかし、この後地獄を見ることに・・・・。
最初は瀞場で遊んでいるほど余裕があった後発組。
しかしその気分はすぐに吹き飛ぶ。

最もヤバイ箇所のコタキの瀬で、全員沈。
特に田代は水流に流され水深3mまで沈んだとか。
ゴーグル着用で地上が見えたとはいえ、よく冷静に行動できたなぁ・・・。

全員流され、それぞれがキツイ体験をしたらしく、
次に会ったときには目が死んでいた。

なぜか知らんが先発隊で行った田代と村山だけテンションが高かった。
一回目で免疫が付いたのだろうか・・・?
08:11 後発隊ゴール。
皆トラウマったようだが無事でなにより。
まぁもとからそれほど難しいところではないし。

3次隊も考えていたのだが、明らかにヤル気がなくなっていたのでここで終了。

あっさりと大学に帰還した。

各人雑感

寺内 まず反省点を挙げてみる。
大きな点は活動のための準備が明らかに足りなかったことだ。
未経験者もいるのだから、事前に動き方やなにやらを丁寧に説明するべきであった。
今回はやる前に少し教え、実践しながら学んでいくというスタイルをとってしまった。
それは特に川では非常にまずい。
さらに、前日酒を飲んで無睡で活動をするという行為もヒドイ。
実際この影響で苦しんだ人が何人もいた。
こういったこともひっくるめて、万全な体制で臨むべきである。
さて、今回の活動についてだが、自分は非常に楽しめた活動であった。
川の活動がこんなにも楽しいものだと思い知らされた活動となった。
ただ唯一後悔しているのは後発隊に行かなかったことだ。
明らかに後発隊の方が楽しそうだったのに・・・。
ところで今まで川を敬遠がちになっていたのは以下の理由があった。
@自分の力ではどうしようもない川の力が怖い。
A装備がでかくて大変。
B終わった後の車回収がダルい。
しかし、今回の活動からそんなものは苦にならないと感じた。
@は技術を持った人間で行けば、ほぼ落ちることは無いし、Aは大人数で行けば楽になる。
Bは分隊すればゴールに車が用意できる。
これらの悩みが解決できれば、実際川の活動は楽しい。
是非近いうちにまた行きたいと思った。
石丸 川の流れは怖い。
毎年人が死ぬのも頷けます。
徹夜で下って何回も沈して車運転して・・・
二度とやりたくない活動となりましたとさ、チャンチャン♪
宮城 今回は久しぶりのラフティングなので楽しみであった。
しかし活動前夜酒を飲んだ上一睡もしなかったので活動最中は気持ち悪くて全然楽しめなかった。
当たり前のことを色々と学ばされた活動であった。
竹田 川での活動は去年の8月の釧路以来だったので、
少し緊張しつつもかなりエキサイティングかつクレイジーな活動となったのでとても楽しかったです。
やっぱり水は恐いです、、、、自然おそるべしです。
ものすごい勢いでうねる波間で沈してあっぷあっぷしながら流されてくときの絶望感、
流されゆくところがゴツゴツした岩場である絶望感。
いや〜この非日常はたまらないです!
ちなみに田代はこれを月3で感じれないと駄目らしいです(笑)
田代 長瀞のラフティングは去年のリベンジということで少なからず気合いが入っていた。
先発後発両方行き、先発の調子からいくと後発も難なく行けると思ったが、そうではなかった。
後発は荒れに荒れた。
操舵を他人に任せた自分にも責任はあるがまさか自分の艇が沈するとは思わなかった。
しかも沈したとこが運わるく岩肌の側でその下では水流が複雑になっていた。
ゴーグルをしていたためにパニックにならず済んだ。
自分の冷静さに驚く。
一年で状況把握能力が成長していたようである。
慣れとはすごいものだ。
ただ今回でわかったが活動前にはそれなりのコンディション調整をしなければいけない。
特に一年生はそうするべき。
慣れるまではベストコンディションで望めるようにすべきだと感じる。
渡辺 楽しかった!
ラフト未経験の僕にとって、沢登りとは違う水辺のスポーツに触れられたというのは、
新鮮で、充実した活動になったと言える。
ただ、技術面では操舵等、致命的且つ次回克服すべき課題が残った。
昨夏に屋久島、釧路、今夏は海外にそれぞれ赴く面々がいる中、
僕は匹敵するような活動は何も予定してないが、
自分で新たな計画を夏休みに実行したいという目標ができた。
柏木 高校の修学旅行以来のラフティングです。
その時のほんわか雰囲気を想像してたらとんでもなかった。
ボートは二回転覆しました。
考えれば容易にわかることですが、ボートが転覆するのは激流だからなんです。
あの激流じゃ世界の北島康介も平泳ぎなんか出来ないわけで、
金槌の自分に出来ることは流されることだけでした。
ライフジャケットが無かったらおそらく死んでいたでしょう。
ボートから落ちる→パドルを落とす→命を落としかける→テンションが落ちる
→眠りに落ちる→単位を落とす(だろう) という流れで、
とにかく【落】という文字に苦しめられたラフティングでした。
最後に・・・
転覆すること我が人生のごとし・・・・・・・・・・・!
村山 久しぶりの屋外活動だったのでとても楽しめました。
ラフティングをやったのは小4の時以来だったので、もうほとんど初めてやるのと同じでした。
すんごく楽しかったです!
2周しました。
ツメが痛くなりましたが…。
最後までグロッキーにならずに済んだのでよかったです。
やはり徹夜酒→活動のコンボはやっちゃダメですね!
今回そのことが1番身に染みました(笑)。
機会があれば必ずまた参加したいと思います。
…そのときはパドルをもっと大事に扱おう…。
そんなカンジでした。
中嶋 生まれて初めてのラフティング。
ある程度キツいことは覚悟していたが、まさかここまでとは・・・
というかまぁ基本的に体力不足であった。
体を鍛えて出直そう。
しかしながらラフティング、恐ろしい奴やでぇ・・・

※動画です。
2009年6月28日 長瀞ラフティング