文:寺内
活動日 | 2009年6月13〜14日 |
活動場所 | 東京都西多摩郡奥多摩町 大雲取谷 |
メンバー | 4回生:寺内 2回生:朝倉、田代、吉川 1回生:岸本、染谷 |
使用した装備 | 特になし。(8mm30mザイルを持参) |
参考資料 | 山と渓谷社『関東周辺沢登りベスト50コース』 |
活動の目的・目標 |
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タイムスケジュール | 一日目:17:40(部室集合)-23:55(日原林道到着) 二日目:08:30(起床)-09:30(大ダワ林道入口)-09:55(出発)-09:57(長沢谷入渓) -10:38(大雲取谷出合)-11:25(権衛谷出合)-12:33(7m幅広滝) -13:06(小雲取谷出合)-14:10(8m二条滝)-14:34(六間谷出合) -14:43(大ダワ林道)-15:36(長沢谷)-15:40(車回収) |
主観的評価 | 総合グレード:★★★☆☆☆☆☆☆☆(初級) 距離や行程の割に滝や釜が少なかった気がした。 泳ぎを期待したが、それほど泳ぐ箇所は無く、とにかく歩いていたイメージが強い。 といっても全く無いわけではなく、胸まで浸からざるを得ない箇所は数ヶ所あった。 全ての滝は問題なく登れ、大ダワ林道はエスケープとして非常に役に立ちそうだった。 総合的に見て、初心者同行時にはいい沢だと思う。 |
17:40 中央大学探検部部室に集合。 遅刻者&ドタキャン者がほとんどでイライラしながら準備。 参加者全員が揃ったところで装備の買出しに行く。 買出し後はそのまま奥多摩に向かった。 23:55 日原林道八丁橋手前のスペースにてビバーク。 入渓地点まで行こうと思ったが、暗い上に道が不安定のため 適当なスペースのある場所をテン場とした。 あまりにも真っ暗であったため妙にテンションが高まった我々は、 なぜか心霊写真っぽい写真を撮るのに夢中になっていた。 (右の写真は車から外の田代を撮ったもの) |
二日目
08:30 起床。 遅く起きても問題ない、とは思っていたが少々寝過ごした。 さすがに急いで支度をし、入渓地点に向かう。 09:30 入渓地点(大ダワ林道入口)に到着。 すでに車が何台か止まっていた。 看板もあるのでわかりやすい。 朝食を作ろうとしたが、うっかり水を忘れてしまい、作れなかった。 行動食で我慢することにし、活動着に着替え、大ダワ林道を下る。 今回は初心者が多いため、懸垂下降をする唐松谷からではなく、 長沢谷を下降し、大雲取谷へ入渓する。 |
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09:57 長沢谷入渓。 遡行本には10分と書いてあったが、車デポ地点から2分で着いた。早。 ここから大雲取谷出合まで下降する。 大雲取谷に入渓する前から、釜やゴルジュが多く現れ、 一同をわくわくさせた。 |
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10:18 5m滝。 この長沢谷の下降中で唯一目立つ滝。 この滝意外は特に問題なく下れる。 この滝は右岸から簡単に降りられるが、皆わざわざ釜に飛び込んで降りた。 |
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10:38 大雲取谷出合。 なぜか「駐車禁止」と書かれたコーンが立っていた。 大雲取谷に入ると、すぐにガレ場。 奥多摩ではあまり見ない雰囲気があった。 |
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11:02 2回目のガレ場。 さっきのガレ場から特に目立ったことも無く、すぐにまたガレた。 1回目よりひどく、水も伏流になり、しばらくゴーロ歩きが続く。 泳ぎを期待していたので少し心が折れる・・・。 ガレ場を越えると、少し河原歩きが続き、また釜のある様相に戻った。 |
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11:25 権衛谷出合。 奥に10mの滝が見える。 少し休憩を取り、先に進む。 |
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12:33 7m幅広滝。 中央から左側の水流に向かうようにして登る。 しかし取り付くためには胸まで浸からなければならない。 特に問題ない登りだったのだが、 岸本がルートを間違え戻ろうとしたときに滑落。 苔岩をすべり釜に落ちた。 膝を打っていたため、落ちたときは痛がっていたが、 大した怪我は無かったようで、活動が進むにつれて元気になっていった。l |
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12:42 3m幅広滝。 倒木がかかっていたので、執拗にそこを登ろうとしていた。 染谷が最初に行ったのだが、うっかり滑ってしまい顎を強打し釜に落ちた。 危なさそうだったが、泳いで戻ってきたので安心。 滝は巻かせ、少し休憩させ先に進んだ。 2回連続1年生が事故ったので、上級生は急に不安になってしまった。 |
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13:06 小雲取谷出合。 雨と時間が心配だったが、この調子で行けば夕方には着くだろうと判断し、 終了点まで進むことにした。 |
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13:16 S字峡。 それほど浸かる場所も無く普通に通過。 ゴルジュの景観はなかなか良かった。 |
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14:10 8m二条滝。 遠くから見るとキツそうだったが、取り付いてみると大したことは無かった。 クライミングジムで鍛えたかいがあり、全員余裕で通過できた。 |
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14:34 六間谷出合。 釣り人とも出会った。 10匹近く釣れていたようで、なんだか羨ましかった。 ここで遡行を終了とし、すぐ右側を登る。 |
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14:43 大ダワ林道。 沢から50mほど登ったすぐのところにあった。 道はとても歩きやすく、ところどころ走って下山した。 また下山中に気付いたのだが、この大ダワ林道は思ったよりも沢に沿っていて、 沢のどんな地点からでも簡単に登れそうだった。 ずっと沢が見えていて、近いときには2〜30mほどの時もあった。 確かにエスケープルートとしてはとても優秀な道である。 |
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15:36 長沢谷に到着。 思ったよりも早く着いた。 途中案内の看板があった尾根で休憩したので、実際40分ほどで下山できた。 |
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すぐに車デポ地点に着いたので、早速汲んでおいた水でラーメンを作る。 なかなかキテいる味だったが、腹が減っていたのですんなり食べられた。 着替えが終わり、帰ろうとしたとき、雨が降り出した。 なんというタイミングだろう。 今回はなかなか運がよかった活動だったと言える。 |
各人雑感
寺内 | 今回も反省点の多い活動だった。 @まず1年生への確保と注意の甘さ。 沢2回目とは言え、それでも初心者なのだから、もっと注意を払うべきであった。 岸本・染谷が落ちた2箇所はどちらも彼らに最初に登らせてしまい、危険性を察知することが出来なかった。 今回一番反省する点だと感じている。 当たり前のことだが、ちゃんと上級生が先頭を行き、ある程度のアドバイスをしながら行くことを義務付けたい。 A2点目は忘れ物の多さ。 最近特に感じているのが忘れ物で、計画書にチェック欄を設けるなどの対策を行ってきた。 しかし今回も多くの忘れ物があり、活動にも支障が出た。 特にひどかったのは、水、カメラ、銀マットである。 結局のところ、水は朝食抜きとなり、カメラは1台のみで撮影し、銀マットはシュラフのみで寝ることでなんとか済んだが、 それでもある程度の支障が出てしまったことは否めない。 持ち物の確認をしっかり行うことが重要だと、より一層感じた。 B最後に遅刻者・ドタキャン者の多さである。 計画は2週間ほどかけて練ったものであり、しっかりとしたスケジュールを組んでいる。 だが、そこで遅刻者・ドタキャン者が現れると、当然計画の通りには進まなくなってしまう。 なんのために部会で打ち合わせした上、計画書を作成したのか。 計画書通り行かないのならば作るだけ無駄である。 また、今回は8人乗りのレンタカーを借りていたが、結局参加は6人になったため6人乗りでもよかったことになる。 その分料金は安くなり、その点だけ考えても影響が出ているのだ。 さらに、特にひどかったのは、その旨を報告しなかったり、反省していなさそうであったりしたことだ。 せめて遅刻・ドタキャンをした者はちゃんと報告し、十分に反省するべきである。 これは特にウチだけのことではなく、どこでも当然のことでしょう? 今回のことを機に、十分心掛けるべきである。 と、反省点の多い活動ではあったが、全体を通してみると成功した活動であるといえると思う。 スケジュール通りに進まないと思ったが、終わってみれば計画書の通りの時間で終了することが出来たし、 雨も降らず、全員無事に帰ることができた。 各自楽しんだ反面、反省点も多く抱え、週末の活動としてはある程度満足な活動であったと感じる。 ただ、沢としては歩きが多く、また車の運転が長いところでもあり、誰かを連れて行く活動として再度行くのは御免である・・・。 |
朝倉 | まぁ大雑把に感想を言うと、めちゃくちゃ疲れました。 また雨になるかと思いきや天候に恵まれ(?)ようやく沢登り初体験を果たすことができました。 滝とか丸太とか怖かったー(笑) でも無事に帰ってこれたのでよかったです。 自力で登れるかとかちゃんと判断するのが大事だなと思いました。 疲れたけどみんなと活動できて楽しかったです。 |
田代 | 久しぶりの遡行であり、一年生と行くのは新歓を除いて初と言っていい。 なかなかの活動だった。 ただの歩きはダルいとしか形容できないが、 滝の登攀は一年生が沢の洗礼を受けられたのでそれを嘲笑うのは楽しかった。 前日のテント泊といい絆を深めるにはいい機会だった。 一年生を見ていると去年の自分を思い出す。 去年の未熟な自分を助けてくれた先輩を見習い、一年生を支えてやりたい。 それにしても時間が経つのは早い・・・ |
吉川 | 奥多摩にしては結構長い沢だった。 でも久しぶりに参加できた活動は楽しかった。 やっぱ自然はいいね。 また新入部員たちと一緒に活動したのもほぼ初めてだったので親交を深められたと思う。 |
岸本 | 今回は、初めて崖から落ちました! 3mほど、壁にズリズリしながら落ちました。 両ひざが3回ずつ岩にヒットしたのでとても、痛かったです! また今度、みんなで楽しく沢を登りたいです! |
染谷 | 人生二度目の沢登り。 前回の水無川は滝が多い沢だったが今回は釜が多い沢で泳ぎが楽しめる沢だった。 だがプール開きにはまだ早い時期に加え、他の人たちがウエットスーツを着る一方、 私は傷に、普段着で挑んだために泳ぎを楽しむどころか寒くて凍えていた。 寒さというものはここまでやる気と体力を奪うものなのかと改めて気づいた。 次は調子に乗らず、装備をきちんとしていこうと思う。 また、沢登りの途中に丸太をつたって行く場面があり、 そこで足を滑らせ、落ちたときは生きるのに必死であった。 顎を強打したことで、目の前が歪んで見え、また予想以上に釜が深かったために溺れそうであった。 次からは足元に気を付ける必要大である。 今回の沢は楽しいことは楽しかったが自分がもう少ししっかりしてればより楽しめたはずである。 だが、きっとこのように失敗もなかなか良い経験である上に 失敗も失敗でなかなか楽しさを生み出す一種の要素だと私は思う。 |