ナルミズ沢遡行活動報告文:寺内

活動日 2010年5月15日
活動場所 東京都西多摩郡檜原村神戸 クドレ沢左俣→中岩沢
メンバー 3回生:田代、吉川 2回生:岸本 OB:寺内
使用した装備 特になし。(8mm40mザイルを持参)
参考資料 白山書房 『東京周辺の沢』
活動の目的・目標
  • 夏に向けた沢活動を楽しむ。
  • 各自の体力・精神面でのレベルアップを図る。
タイムスケジュール 08:38(神戸岩入口バス停)−09:28(出合)−10:00(活動開始)
−10:11(作業小屋)−11:06(岩壁)−11:14(7m滝)−11:35(徳兵衛滝25m)
−11:44(中岩沢遡行)−14:06(登山道)−17:05(奥多摩駅到着)
主観的評価 総合グレード:★★★★☆☆☆☆☆☆(中級)
登れる滝が多いが、どれもそれなりに難易度が高い。
行程も思ったより長く、中級の沢という認識が強まった。
登山道もそうだったので、おそらく北秋川流域は今現在倒木がヤバそう。
時間がかかる上に、とにかく大変。
しばらくこの地域に行くことはやめておこうと誓った。
遡行図

DLはこちら

07:34 武蔵五日市駅到着。
各自バラバラで電車で向かい、現地で集合した。

バスの出発までは少し時間があったので、
トイレに行ったりコンビニに行ったりして時間を潰す。
なかなか色々揃っている駅で非常に便利だった。

08:38 バスに乗って神戸岩入口で下車。
珍しく天気が良く、晴れやかな気分で入渓地点に行く。
09:28 クドレ沢と赤井沢の出合。
途中、神戸岩という観光名所(?)があるのだが、
通過できるので突破してきた。

橋の近くの駐車スペースで着替える。

10:00 活動を開始。
駐車スペース奥にある仕事道を登り、二俣まで進む。
10:11 作業小屋。
なかなかに歩きやすい道が続き、快適に作業小屋まで来れた。
この先、遡行図では「ヤブうるさい」と書かれているのが気になる。
先に進んでいくと、ヤブ以上に倒木がひどかった。
しかもかなり真新しく、つい最近倒れたもののようだ。

この倒木がとにかく多く、そして邪魔だった。
無駄に長く、でかいために非常に疲れた。

いつまで経ってもなくならず、仕事道はもはやどこにあるのかわからなかった。
11:06 大きな岩壁。
ようやく倒木帯を抜け、目印の岩壁に到着した。

ようやく現在位置を把握。
ここから小滝が続き、一安心した。
11:14 7m滝。
高度感はあったが、水流左から思った以上に簡単に登れた。
いくつも続く小滝のゴルジュ帯を突破。
次第に奥からバカでかい徳兵衛滝が見えてきた。
11:35 徳兵衛滝25m。
思えば久しぶりの大滝。

このまま左俣を遡行する予定ではあったが、
急に中岩沢に興味がわき、急遽中岩沢を遡行することになった。
11:44 中岩沢遡行開始。
写真左から合流しているのが中岩沢。
11:47 5mナメ滝。
最初のCS滝を越えるとすぐに現れる。

この滝が思ったより強敵で、なかなか難しい動きを強いられた。
最初の7m滝より難しい。
そこから先、何段にも渡る小滝が連続。
傾斜がどんどんきつくなり、予想以上に滝のレベルが高い。
ヒィーヒィーいいながら、駆け上っていく。

3段10mの滝の前で、さすがに傾斜がひどくなったため、
支流との間の尾根を登ることにする。

地面がもろく、落石が多かったが、ヤブというわけではなかった。
14:06 登山道に到着。
1時間近くも登っていた。

登山道の開けたスペースで着替え、下山を開始する。
15:10 鋸山山頂。
立派に整備されているこの登山道は非常に歩きやすい。
ただ、ずっと下りではなく、ところどころのピークで上りがあるのが辛い。

16:42 愛宕神社に到着。
有名な長階段があったが、下るだけだったので簡単。

17:05 奥多摩駅に到着。
のんびりそばを食べ、電車を待った。

各人雑感

寺内 久々の未知沢。
自分のトレーニングも兼ねて中級の沢を選んだが、今回はなかなか勉強になった。
突破力に関しても、ある程度のレベルアップを図れたと思う。
特にこの3人と行ったのが良かった。
活動力・筋力・持久力・突破力のエース達に囲まれヤル気が生まれた。
多少ハードでも、またこの手の沢に行き、自分を鍛えていきたい。
最後に、ホームページの更新が大分遅れてしまったことを詫びたい。
だが、もう社会人となった自分はやはりこういうのは難しいよ。
頼むからはやく渡辺に引き継がせてくれ・・・・。
田代 色々と厄介な沢ではあった。
序盤、終盤は厳しい足場が続き、マジ、ファック。
ただ中盤にあるいかにも沢らしい登攀は今の自分の実力的にも合っていて夢中になった。
やはり沢の喜びはこの充実感、達成感だと改めて感じさせる沢だった。
久々に探検の厳しい部分に触れられたことが錆付いていたおれの牙を再び蘇らせてくれたぜ。
吉川 最初の倒木ヤブこぎから最後のツメまでなかなかのドS沢だった。
沢自体は面白いとは言い難いものだったが寺内先輩との活動は久しぶりで楽しい遡行であった。
岸本 最初は倒木だらけで帰りたかった。
しかし、滝は楽しかった。
特に、中ほどの滝では、2回滑り落ちたが3度目は越えられ、滝との勝負に勝ったことで得体の知れぬ優越感を感じた。
相変わらず沢は寒く、握力も無くなってしまい
滝越えでは岩肌をつかめず生命の危機も感じるほどだったので、握力の維持には注意したい。
最後にそばを食べた。
肉体を酷使した後のそばはこれほどうまいものなのか…!
と、つゆまで飲んでしまった。
人体は不思議だと思った。