ナルミズ沢遡行活動報告

活動日 2008年6月7〜8日
活動場所 神奈川県秦野市 四十八瀬川流域 勘七ノ沢
メンバー 3回生:寺内 2回生:石丸 1回生:田代、吉川
活動の目的・目標
  • 夏の大きな合宿のプレとして適度な沢に行き、予行演習を行う。
  • インドアクライミング等で練習した技術を実践し、経験を増やす。
  • 蛭の脅威を体感する。
  • 各自の技術向上、体力・精神面でのレベルアップを図る。
タイムスケジュール 一日目:19:30(中央大学出発)−22:30(二俣)−3:30(就寝)

二日目:06:30(出発)−06:57(F1)−07:08(F2)−07:23(F3)
     −07:43(F4)−08:25(F5)−10:38(二俣)−11:22(花立山荘)
     −11:58(下山開始)−13:06(二俣)
主観的評価 総合グレード:★★★★☆☆☆☆☆☆(初級)
とにかく目立つ滝と堰堤が多かった。
どれもだいたい直登はできるのだが、初心者じゃなくてもザイルを出す場面はありそう。
上級者はザイル無でも問題はないだろうが、このメンバーでは不安だったし、練習の意味も兼ねて出した。
ツメのガレが長く急傾斜で、非常に面倒。
花立山荘からの下山はとても安定していて、気楽に下山が出来た。

一日目

19:30 中央大学を出発。
今回は1泊なのでレンタカーを使用した。

丹沢までの道のりはおよそ2時間半程度。
大学からは非常に行きやすい地域だ。
若干の買出し等を済ませ、現地に向かう。

勘七ノ沢出合である二俣までは林道を走るのだが、とにかくひどい道だった。
上り下りの斜面が続き、下はずっと砂利。ところどころに岩もあった。
このときは暗くてあまりよくわからなかったが、幅員がかなり狭く、
少し外してしまえば崖に落ちていた。
2回ほど沢を越えていった。1つ目はたいしたことは無かったので
気にもとめなかったのだが、2つ目は普通に沢だったので、
躊躇いながら行ったら、案の定はまってしまった。
運転手以外の3人の力を借りて、脱出。
何回も死にそうになりながら、ようやく二俣まで来ることが出来た。
既に人が居て、遠くから明かりも見えたため、安心して来れた。

22:30 二俣到着後、テントの設営をしようと準備していたら、
うっかりポールを忘れていたことに気付く。
仕方ないので車で寝ることになった。
外は涼しく、最終的には意外と快適な気温だったが、車の中ということで、
とにかく寝苦しく、1〜2時間程度しか眠れなかった。

二日目

05:30 起床。
若干小雨が降っていたが、こんなのは雨のうちにも入らない。
この後の天気が心配だが、とりあえずは問題なさそうだ。

ラーメンを食べ、各自準備を始める。
06:30 出発。二俣から始まる登山道から勘七ノ沢に降りる。
すでに二俣から勘七ノ沢が見えているので、登山道を行くのは
ほんの100m程度。
奥のほうに最初の堰堤が見え始めた。
堰堤は右から楽々登れた。
しばらく行くと小草平の沢との二俣。
どっちかな?と迷うまでも無い。
左を見ればすぐに「勘七ノ沢F1」と書いてある滝が見える。
当然左を進む。

06:57 F1(5m)。
沢慣れしていない1回生はきついかな?と思ったが、
さすがにロープクライミングを数回経験させた甲斐もあり、
あっさりと登ってきた。
水流左を登る。
07:08 F2(7m)。
右から登り、プレートのあるテラスまで行き、
そこから水流の近くで落ち口まで登った。
F1、F2といかにもな滝の連続で、ウキウキしていた。
07:16 堰堤。
10mくらいかな?
このくらいの大きさだとさすがに迫力がある。
飛び散る水しぶきが涼しい。
堰堤近くの右壁から登る。
07:23 F3(8m)。
斜瀑で深い釜を持っている。

泳ぎたくは無かったので水流左を登る。
かなりキツめではあったが何とかいける。
と思っていたら、下の方で吉川が落ちた・・・。
釜に突っ込み、泳いで岸へ。
一応不安だったので、そのまま吉川と石丸は少し手前の左岸から巻いた。
しかし、巻いたことによって二人は足に蛭のお土産を連れてきていた。
一同青ざめる・・・。
07:43 F4(2段15m)。
遠くからでも圧倒的な姿がわかった。
こいつぁすごい。

2段になっているのでまず1段目を水流右から登る。
するとその水量によるものすごい風が吹いてきた。
2段目も水流右へ。
上部には真新しい残地ロープがあった。
そこからはしばらく堰堤が続いた。
4つくらいだったと思う。

どれもそんなに高くなく、巻かなくても直で登れる。

そろそろ堰堤に空きたころ、若干のナメが見える。
なかなか楽しんでいたその時、奥にやばそうな滝が見えた・・・。

08:25 F5(10m)。
ついにF5。思ったよりずっと大変そう。
これはザイル出さないといかんだろう・・・。
ランニングの準備。この時のために練習してきたんだ・・・!

トップは寺内。
プレートの下をへつり、水流近くまで行き、あとは真っ直ぐ。
残地ハーケン・ボルトが多数あり、ハーケンを打つまでも無かった。
さすが人気の沢!
中盤でひやひやしたが、そこまで難しくもなく、上部へ。
セカンドは田代。ヌンチャクを回収しながら登る。
練習したとは言え、かなりのスピードで登ってきた。
次は吉川。っと思い下を見たが居ない・・・。

寺内「吉川は???」
石丸「巻きました。」
田代「吉川ここに居ますよ。」
寺内「え・・・。いつの間に・・・。」


吉川は右岸から巻いていた。
その後石丸は普通に直登した。
09:42 やや進んでゴルジュ帯に入る。
割と深さのある釜もあり、快適に進む。
残地スリング等多数あった。

10:38 二俣。
右へどんどん進んでいく。
赤テープもあった。

ここから先はどんどんガレになっていき、一苦労。
えらく疲れる・・・。
葛葉川に続きまたもや霧が立ち込める。
後方の景色がまるで見えない・・・。

とにかくひたすら上を目指す。
同じ景色が続いた。

しばらく行くと左側が泥になっていて、踏み後が見えたため
そこを行ってみる。
まぁガレ場よりは歩きやすいか・・・。
方角を確かめ上部へ。

歩きやすい道になってくると、林を抜け、草原になった。
11:22 花立山荘に到着。
やけに人が多かった。
どっかの大学の山岳部あたりだろうか。

ここで持参した昼飯を食い、のんびりと休憩。
はぁ〜・・・やっと着いたか・・・。

11:58 下山開始。
二俣を目指す。
なんと歩きやすい道であろうか。
時間短縮のため走って下山した。
これは痩せる!

12:23 堀山の家。
今回全く見なかった他の沢遡行グループをここで見た。
ここまでは登山者が居たが、さすがに二俣に行く道は誰もいなかった。
霧がすごい・・・。

13:06 二俣に到着。
走ったのに時間通りでたいして時間短縮になっていなかった。
やはりというか、全員の足に蛭がくっついていた。
スパッツ着用の寺内、田代は無傷。
しかし石丸、吉川は流血。いやなものを見た。

その場で着替えたのだが、思ったよりも蛭が多かったため、
再度吸われたりもした。
もう蛭は嫌だ・・・。

13:45 蛭生息地から脱出。

またもあの林道。
明るい道は崖が鮮明に見え、より怖くなった。
かなり傷をつけてしまったのだが、「これくらいなら」と賠償せずに済んだ。
さすがマ○ダレンタカー。

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