ナルミズ沢遡行活動報告文:寺内

活動日 2008年11月23日
活動場所 埼玉県秩父市中津川流域 石舟沢鍾乳洞
メンバー 3回生:寺内 2回生:石丸 1回生:竹田、田代、吉川、渡辺
使用した装備 特になし
参考資料 特になし
活動の目的・目標
  • 洞窟活動を体験する。
  • チムニー登攀の訓練をする。
  • 体力・精神力を鍛え直す。
  • 泳ぐ。
タイムスケジュール 08:00(部室集合)−12:50(現地到着)−13:14(出発)−13:56(洞口到着)
−14:05(入洞)−14:30(第2洞口)−14:37(再度入洞)−14:49(白龍の滝)
−14:56(地底湖)−15:25(出洞)−15:54(車回収)−20:24(大学到着)
主観的評価 総合グレード:★★☆☆☆☆☆☆☆☆(初級)
アプローチが少々大変だが、整備されているため道もわかりやすく、洞口までは行きやすい。
しかし、若干道が崩壊しており、少々怖い部分があった。
洞内は入口は狭いものの、中はさすがに広い。
ホールに出てからは上に行くと第2洞口に出られ、下に行くと白龍の滝に行ける。
分岐も少なく、そこまで迷うことはない。
滝を越えると綺麗な白の廊下とエメラルドグリーンの池が待っている。
また、この鍾乳洞は許可制なので、入林・入洞の申請を行った。

08:00 部室に集合。
珍しくみな遅刻せずに集合していた。
装備の確認をして、レンタカーに乗り込む。

12:50 石舟沢下流部に到着。
持桶トンネルを越えたすぐ後にある右側の林道を進むと、登山道と駐車スペースがある。
小さな橋があり地形図から見ても場所はわかりやすい。

さっそくつなぎに着替え、出発の準備。
今回も読図を練習するため、ここで現在位置の把握をした。

石丸は体調不良のため車で待機となった。

13:14 出発。
わかりやすい人口の階段を登っていく。
登りが続きかなり疲れる・・・。
木で出来た橋や梯子が多く、多くの人が利用している様子がわかる。
しかし、時折崩壊しているところもあり、ヒヤヒヤした。

13:35 二俣に到着。
石舟沢を進むため右を行く。
13:56 鍾乳洞入口に到着。
沢は二俣になり、ここを左に行くとすぐ右岸に洞口がある。
入口には看板もあり非常にわかりやすい。
洞窟を形作っている巨岩は遠くからでも目立つ。

早速入洞の準備を始める。

14:05 入洞。
入口はぱっと見で3つ。
内右2つはすぐのところで繋がっている。
最も行きやすそうな一番右を選択して入洞した。

入ってすぐのところは狭く、上手く体を伸ばしながら奥に進んでいく。
14:13 ホールに出る。
急に広くなり、その迫力に驚く。
ふと目をやると目の前の壁にコウモリが張り付いていた。
リアルな洞窟の生き物に感動する。

ホール内はそこそこ広いため、次はどこに行けばいいのかわかりにくい。
あまり調査していなかったから不明だが、今回は通路を3つ発見した。
しかし、この時点ではまだ2つしか見つけておらず、その2つを進んでみた。

下のルートは行き止ってしまい、上のルートを進んでみた。
少々怖いところもあるが、問題なく通過。
2つ目の部屋に到達した。
2つ目の部屋は2つ通路があった。
行きやすそうな右を入ってみたが、すぐに行き止まり、狭い縦穴である左を進んでみた。

体を横に向けながら、上に進んでいく。

上に行くと左に大きく折れ曲がった小部屋が現れた。
そのままさらに奥に進んでいく。

と、しばらく行くと光が見えてきた。
・・・あれ・・・?
14:30 外に出た。
どうやら第2洞口らしい。
右を見ると踏み後があり、どうやらこのまま下に降りられそうだ。

おそらくホールの分岐を間違えたのだろう。
しかし今来た道を戻るよりも、また同じ入口から入った方が安全かつ早そうなので、
踏み後を進んで第1洞口へ向かう。
14:37 再度入洞。
同じようにホールに向かう。

先ほどのコウモリと再会。
今度は下に降りてみると、なぜ気付かなかったのか不思議なくらいわかりやすい道を発見。
よく耳を澄ませてみると、水流の音が聞こえる。
良かった。どうやらこっちで正解のようだ・・・。

しばらく縦に狭い廊下を進むとまた小部屋に出た。
そして地面の割れ目からは水流が見える。
音も次第に大きくなってくる。

通路は上下に分岐していたが、水流に沿っている下を進んだ。
14:49 白龍の滝に到着。
左壁には真新しいビレイ用のボルトが二つ付いていた。
が、滝自体の難易度は低く、沢登りで慣れている我々には全く必要なかった。

滝も含め、そこから先の壁は真っ白な岩で出来ていて、
ゴツゴツした形状がとても進みやすい。

水も思ったより冷たくなく、透き通った廊下を進んでいく。
14:56 地底湖(?)に到着。
光を当てるとエメラルドグリーンに輝き、小さいながらもなかなか幻想的だ。
底が見えるほど透明度も高い。

よく見ると底にある穴に向かってロープが伸びていた。
さすがに水の中を進む気は無い。

が、水ときたら入らないわけにはいかない。
ここで釧路に続く第2回みそぎ祭が開催された。
飛び込んだのはもちろんMr.みそぎこと吉川。
あまりにも冷たい水に果敢にも浸かっていった。
こうして今回の目的は終了。
帰還することになった。
帰りも少しだけ迷ったが、行きよりはすんなりと帰ることが出来た。

15:25 出洞。
時間が思ったよりかかってしまったのでさっさと帰ることにした。
登山道は基本下りな上、道がしっかりしているので走ったりもした。

15:54 車デポ地点に到着。
走ったこともあり、えらく早く着いた。

各人雑感

寺内 今年初のケイビング活動は、去年入った石舟沢鍾乳洞となった。
なにしろ経験も技術も無く、せめて行ったことのあるところでないと不安だったからだ。
そのおかげで、多少迷ったにしろスムーズに活動をすることができ、非常に満足な結果で終わることが出来たと思う。
また、前回は行くことのなかった第2洞口に行くこともでき、ちょっとした探検気分を味わった。
水も綺麗で、洞内も広く申し分ない。
ここを選んでよかったと思った。
これを機にケイビング活動にも力を入れていきたい。
石丸 久々の活動に参加した。
しかし風邪を引いた。
家で寝てたかったがこの類のドタキャンは通用しないので時間通りに集合した。
運転要員としての参加と推測したら読み通りだった。
長い運転の為足首が痛い。
現地に着き、隊員が洞窟に向かっていった。
自分は車に残った。
二分後、野糞をした。下痢だった。
トレペに着火すると火の周りが異常に早く、焦り靴で踏み火を消した。
くすぶり続けていたので不安になり飲みかけの烏龍茶をかけた。
まだくすぶってた。
空いた紙パックを持って沢に下り水をくんで完璧に鎮火した。

冬場は怖い
竹田 はじめての洞窟の活動だったが、予想通りに楽しめて良かった。
いつもの過酷な活動と違いレジャー感覚でさらりと活動も終わり、今帰路についている。
洞窟といわれるところには初めて行ったが、入り口が完全にただの穴だった。
だがそれを見るやいなや、今年成人し荒みきった自分にもワクワクした感情が生まれた。
洞窟はすごい。
中は広く音ひとつしない。
奥に行くと滝と小さな地底湖も拝見できた。
真っ暗で確かに怖いが、その静けさになんか癒された気がする。
日々のストレスから解放されたいときまた来たくなりそうだ。
田代 先週の活動が持ち越しになって一年初ケイビングになったわけで、
俺も行けることになったこの活動だが、行ってよかったと思う。
初めてということもあり新鮮であったし、思っていた以上に大きな洞窟にも驚いた。
身体がきついときもあったが、ケイビングにはまた行きたい。
吉川 今回は洞窟という自分にとっては未知のフィールドでの活動だったので非常に新鮮であった。
外界と隔絶された洞窟の世界は探検的趣向が強く、
コウモリを間近で見たり、滝を登ったり、地底湖に浸かってみたりと
驚きと感動の連続でケイビングの魅力を十分に味わうことができた。
まぁとにかく楽しかったので今度は別の洞窟にも行ってみたいと思う。
渡辺 洞窟には沢山のカマドウマ、ザトウムシと1匹のコウモリがいました。
コウモリは小さな足で岩肌につかまり、ぶら下がっていました。
羽をしまった状態のコウモリはコートを着ているようで、『寒いよぉ』と言っているようでした。
ひとりぼっちで淋しそうでした。
岩は侵食で面白い形だったり薄くなっていて不思議でした。
いくら薄いといっても岩なので、割れそうで割れませんでした。
狭い場所では変な体勢なので体がつっかかりました。
もっと体を伸ばしてひらべったくするといいと言われました。
それには筋肉が必要だと思いました。
地底湖での吉川の禊ぎは寒そうでした。
僕も入ろううか少し迷いましたが、無理するのはよくないと思いやめました。
でも、帰りに散々濡れたので今思うと記念にやっておきたかったと思います。
沢以外の活動はとても新鮮でした。

その他の写真へはここをクリック

簡単な動画を作成しました↓

08年11月23日 ファンケイビング」のビデオ
powered by @niftyビデオ共有