ナルミズ沢遡行活動報告文:寺内

活動日 2007年5月19〜20日
活動場所 神奈川県相模原市津久井町鳥屋 早戸川流域原小屋沢
メンバー 2回生:寺内 君島 1回生:石丸
使用した装備 今回は特に使用せず。
参考資料 山と渓谷社『関東周辺沢登りベスト50コース』
活動の目的・目標
  • 夏の大きな合宿のプレとして適度な沢に行き、予行演習を行う。
  • 各自の技術向上、体力・精神面でのレベルアップを図る。
タイムスケジュール 一日目:9:30(中央大学出発)−15:00(国際マス釣り場)−15:30(出発)−17:17(林道)
     −17:55(原小屋沢)−18:30(雷平)

二日目:6:15(出発)−6:52(F1:大岩ノ滝)−07:07(F2:雷滝)−08:15(カサギ沢出合)
     −08:21(F4:バケモノ滝)−09:06(F5)−09:45(F7:ガータゴヤ滝)
     −10:15(水場の標識)−12:02(姫次)−12:30(出発)−13:54(大平)
     −15:15(早戸川合流)−16:35(車回収)
主観的評価 総合グレード:★★★☆☆☆☆☆☆☆(初級)
今回は君島・石丸が初のビバーク有りの沢活動。
なぜか一番でかいテントで行ったため重かった。
大滝の迫力がどれも素晴らしい。
しかも巻き道がしっかりしていてわかりやすい。
下山が思ったよりも大変であった。
国際マス釣り場に車を止めている場合、一度早戸川まで降りないといけないので面倒。

一日目

09:30 中央大学を出発。

丹沢が蛭の天国であるということを直前で知ったために、急遽蛭対策を買いに走った。
しかし、時期が早いから無いと言われ、いいものは手に入らず。
仕方なく、アルコールに弱いという情報から、薬局でアルコールスプレーを購入した。
実際、アルコールスプレーは蛭に効果的であった。

15:00 国際マス釣り場。
事前に調べた通りゲートが設置されていた。

多くの車はその先へ行っていたが、我々は一泊するため
もしかしたらその間にゲートを閉められる可能性もなくはないので、
一応ゲート前に車をデポし、歩いていくことにする。
15:30 出発。
ちょっと昔なら丹沢観光センターなるところまで車で余裕で行けたのだが、
閉鎖されてしまったためひたすら歩く。
沢にでるまで7〜8km程の道のりを歩いていった。

17:17 早戸川林道に入る。
道路が終わり、ここからは山道。ここまで車を入れている人もいた。
なんとうちらは真面目なことだろう。服装さえ除けば・・・。

17:55 原小屋沢に出る。
しばらく河原の横の林道を歩く。
何人か人もいた。
早戸の大滝を見るために来ているようであった。

18:30 雷平到着。ここでビバーク。

早くもテントにまとわり付く蛭の多さにビビッていた・・・。

二日目

06:15 出発。
天気も良く、水も澄んでいて、実に快適な遡行が出来る。

06:52 F1(大岩ノ滝:10m)。
これは左岸から巻いた。


07:07 F2(雷滝:20m)。
いきなりこんなのが出てきて唖然となる。
とにかくでかかった。
こんなところにこんな大滝があるとは・・・。

左側に赤テープや巻き道用のロープがあり、それに沿っていくと上部の河原に出ることができた。
少しだけ怖い部分があったりもしたが、問題なく通過。
しばらく小滝の連続。
どれも登れるが、迫力があり、遡行意欲が増す。

08:15 カサギ沢出合。
とてもわかりやすい支流だ。
どんどん先へ行く。

08:21 F4(バケモノ滝:10m)。
でけぇ・・・。バケモノって言うだけはある。
ほぼ垂直に真下に落ちてくるその滝は、雷滝とは違った感じで迫力があった。

当然登れないので右のガレから巻く。
巻き道はわかりやすい。
最後残置ロープを使って落ち口まで降りた。
09:06 F5(3段20m)。
まぁ行けなくはなさそうではある。
過去に行ったことある人もいるらしい。
だが、まぁ無難にということでまた右から巻く。

この巻き道にもロープ・スリング等残っており、わかりやすい。

行けると思っていたが巻き道から見ると、登れる気がしなくなってきた。
09:45 F7(ガータゴヤ滝:30m)。
横に広がりつつ、高さもあるその姿はさすがに迫力があった。

行けそうに思ったのだが、水量が多く、中腹から先に取り付けない。
またも巻きルートを行く。

多少わかりづらいが、左の支流の入口付近右壁に太めの鎖がくっついている。
それをたどって上に行くとまた次の鎖が見え、それ伝いに上へ上がっていく。

最後の傾斜がキツイが、これも問題なく突破できた。

ここで、後ろから一人で遡行している人に出くわす。
先を譲り、後から追いかけるように遡行を続けた。
左側に鎖のある滝を難なく越え、しばらく進むと左手奥にガレ場が見えてくる。

10:09 崩壊跡。
奥にきれいな湧き水が出ていたため、水を頂いた。
美味い・・・。
とても癒された。

この先は緑が少なくなり、苔と、河原と、濁った水が続いた。
11:15 水場の標識を発見。
しかし倒れているので見つけづらかった。

ここから先は支流が多くどこに行けばいいのか非常に迷う。
最早本流はわからんし、もう着いてもよさそうなのに道がずっと続いた。

そんな迷ったかのような状況だったのだが、
良く見ると既に左側に登山道が見えていた。
本当は最後まで沢を登りつめたかったのだが、時間もおしていたため登山道に出ることにした。

11:49 登山道に出る。
安定した道を進んでいくと、人工の階段が現れ、広場に出た。

12:02 姫次に到着。
多くの登山者がいた。
あまり飯を用意していなかったうちらは、隣で食べていたカップラーメンを恨めしそうに見ていた。
12:30 姫次を出発。あとは下山。
ところどころに「蛭注意 マムシ注意」という看板があった。
いやな情報だ・・・。

分岐が一度あり、あとは道なりに進むだけなので、非常に簡単だったが、
結構長く、走ったのに時間がかかってしまった。

13:54 大平に到着。
駐車場になっている大きなスペースで、林道が通っている。

坂を下りた先の林道で地図を見ながらどう行くかを検討する。
早戸川に降りるのが手っ取り早いのだが、道がわかりにくいので困る。
14:08 散々迷った結果、車デポ地点に早く行くため早戸川へ降りる道を進む。
と言っても道はなく、微妙に踏み後っぽい入口から、ひたすら進んで行っただけ。

短い藪帯を抜けると支流に出ることが出来た。
とりあえずこの沢を降りれば早戸川に着けるので、降りてみる。

しかし、なぜか多くの大滝が現れる沢で、下降は色々と大変だった。
15:15 早戸川に到着。
やっと救われた感がにじみ出てくる。

やっとの思いで早戸川に出ると、すぐ近くで家族連れが川で遊んでいた。
なぜかむなしい。

沢装備を片付け、最後の歩きの準備。

川は浅かったので反対側には楽々と渡れ、道路に上がり、来た道を進んだ。
16:35 車を回収。
無事でよかった。

今回、蛭対策の一つとして、ウェットスーツを着用した。
これなら入ってこないだろうと。
しかし、君島だけはなぜか半そで、半ズボンで下山したのだが、
その君島には蛭が付かず、ちゃんと着込んでいた寺内、石丸は蛭の被害を受けた。

その蛭は大切に・・・・・・しました。

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