ナルミズ沢遡行活動報告

活動日 2008年5月2〜5日
活動場所 東京都八王子市中央大学〜山梨県富士河口湖町本栖湖キャンプ場 約103km
メンバー 3回生:寺内 2回生:宮城 1回生:竹田、田代、吉川、渡辺
活動の目的・目標
  • クロスカントリーの趣旨を理解し、実現するために努める。
  • 各自の体力・精神面での大幅なレベルアップを図る。
  • 日々の生活を一度リセットすることで健康面も養う。
  • 宮城の堕落した態度を一新させる。
タイムスケジュール 1日目:14:50(中央大学出発)−15:15(ドン・キホーテ京王堀之内店で買出し)16:00
−18:00(スリーエフ二本松4丁目店で休憩)18:10−19:25(サンクス津久井太井店で休憩)19:35
−20:09(サンドラッグ津久井店で買出し)20:15−20:56(三ヶ木交差点通過)
−21:06(テンバ確保)−23:00(就寝)

2日目:06:00(起床)−07:00(出発)−07:45(お食事処長さんで休憩)07:55
−08:50(約27.8km地点の自販機で休憩)09:05−10:01(平丸トンネル通過)
−10:25(約31.9km地点の自販機で休憩)10:50−11:30(山梨県境目:湯川屋で休憩)12:30
−13:17(約38.4km地点の湧き水で休憩)−14:45(紅椿の湯で休憩)16:45
−17:35(JOMO道志SS前で休憩)17:55−18:25(曙橋バス停で休憩)18:35
−19:15(道の駅どうし到着)−21:15(就寝)

3日目:04:45(起床)−06:05(出発)−07:00(松ぽっくりで休憩)07:15
−07:47(山伏キャンプ場前で休憩)08:07−08:35(山中湖村入口で休憩)09:00
−09:45(石割の湯で休憩)12:15−12:35(山中湖到着)−13:05(秀山荘前で休憩)13:25
−14:15(釣宿なぎさで休憩)14:45−16:10(MAN-ZOKUで休憩)17:00
−17:30(ローソン富士吉田横町B.P店で休憩)18:00−18:40(ローソンで休憩)19:07
−19:54(MOOSE HILLS BURGER前で休憩)20:19
−20:50(約83km地点の自販機で休憩)21:10−21:50(道の駅なるさわ到着)−00:30(就寝)

4日目:06:00(起床)−07:30(出発)−08:20(富岳風穴前で休憩)08:50
−09:50(赤池交差点で休憩)10:40−11:30(本栖湖到着)
−11:40(本栖館で昼食)12:40−13:05(バンガロー到着⇒昼寝)−16:45(先輩と合流⇒BBQ)

1日目(中央大学〜三ヶ木 約21km)
13:00 中央大学集合。各自ザックに荷を積め、準備する。

14:50 
出発。これから恐ろしく長い旅が始まる・・・。
正門の前を通り、大学を離れて行った。
15:15 ドン・キホーテに到着。ここで4日間の食料を購入した。
今回の徒歩隊ではこの食料以外は一切口にしないことにした。
ただし飲物は別で、これはコンビニ・自販機等で購入してもいいことにした。
果たして食事制限した一同は何キロ痩せることが出来るか・・・?
15:50 出発。早くも雨が降り、テンションが下がる。
21:06 三ヶ木交差点を過ぎた辺りの道路わきをテンバとした。
テントを設営後、飯を炊き、インスタント丼で夕食。

23:00 就寝。
外は土砂降りなので、結局テントといえど濡れながらの睡眠となった。

2日目(三ヶ木〜道の駅どうし 約30km)

06:00 起床。外はまだ小雨が降っていた。
朝食のインスタントラーメンが嬉しい。

07:00 出発。
いきなりの雨でもうすでに心は折れていた。
国道413号線に入り、ひたすら突き進む。
雨がひどくなる。
視界は狭まるし地面はドロドロ且つビショビショになるし、とにかく最悪な状況だった。
寒い。
11:30 遂に山梨県入り。
境にある湯川屋で雨宿りをさせてもらう。
天気予報では午後から晴れるそうだ。

およそ一時間が経つ頃、
雨がやんできた。
これなら行けると、ようやく出発。
道志みちを歩く。
13:17 湧き水に到着。
ここで飲み水を確保した。

田代は体を洗い、渡辺はレインコートを洗う。
14:45 紅椿の湯に到着。
濡れた服を乾かすためと、体力・精神力を回復させるために温泉に入る。

紅椿の湯入口に猪がいた。
名前は「佐藤猪一郎」と言うらしい。
狭くないか?これ・・・。
19:15 道の駅どうし。
既に夜になり、体力も限界になったところでようやく到着。
ここは目標地点であったため、これからテンバを探しにさらに歩く予定だったが、
遅くなってしまったためここで一泊することに。

ベンチのある屋根付き広場で夕食・睡眠。
今晩もインスタント丼。

21:15 就寝。
あまりの疲労感に寒くてもすぐに眠れた。

※写真は翌朝のもの。

3日目(道の駅どうし〜道の駅なるさわ 約37km)
04:45 起床。
なんと今回初の晴れ

朝早くだが意外にもテンションがあがる。

06:05 出発。
07:00 食事処松ぽっくり前自販機で休憩。
もう空は完璧に明るく、暑くなってきた。
各自防寒着をしまう。
08:35 山中湖村に到着。
ようやく道志村が終了。
ここまでものすごい山道が続いていたが、それももう終わり。
あとは坂道を下るだけで山中湖に着く。
09:45 石割の湯に到着。
疲れを癒した。
あまりにも暖かかったので、雨でずぶ濡れだった衣類等はすぐに乾いた。
ついでに入口にある温泉を汲んでいった。
12:35 山中湖到着。
ようやく富士五湖の一つ目に辿り着くことができた。
山中湖の周りにはかなり白鳥がいて、触ることもできるが、そんな余裕はなかった。
15:10 富士パノラマラインに入る。
ここは5kmほど同じ景色が続く直線で、精神的に最も辛い場所の一つだった。
しかし、田代が対向車に手を振ることを思いつく。
返してくれた車を数えていくことで気分を紛らわした。
さらに手を振ることで意識をそこにもっていき、疲労感も感じなくなった。
最終的にはみんなで手を振り、あっという間にパノラマラインを抜けることが出来た。
ちなみにここで返してくれたのは126人だった。
18:15 富士急ハイランド前を通過。
ジェットコースターから悲鳴が聞こえる。
悲鳴を上げたいのはこっちだ・・・。

だんだん日が落ち暗くなってきた。
鳴沢村に入ったことは入ったが、大した目印も無く、道の駅までの道のりが長く感じた。
ここで余裕がある人が先に行くことになり、分隊。
あとどれくらいで着くか連絡することになった。
21:50 道の駅なるさわに到着。
駐車場には多くの車がとまっている。
ここで一泊していくようだ。
テントを張っているところもあり、うちらもテントを張った。

00:30 就寝。

4日目(道の駅なるさわ〜本栖湖キャンプ場 約13km)
06:30 起床。
なぜかチャリ隊の石丸が既にいた。
どうやら夜も走っていたらしい。
ここから先は一緒に行くことになった。

07:30 出発。
08:20 富岳風穴前で休憩。
早くも疲れが体を襲う。

ずっと樹海が続き、景色も単純になってきた。
09:50 精進湖入口で休憩。
自販機の前のベンチで休む。

どうやらあとは休憩なしで本栖湖に着くようだ。
気合が入る。
最後のルートも樹海ばかりで精神的に辛い。
そこで手を振る作戦を再度決行。
渋滞で車の流れがゆっくりだったため、多くの人が返してくれた。

初日からやればよかったのだが、3日目からはじめ、計205人がやってくれた。
11:30 本栖湖に到着。
ついにこの瞬間が来た。
4日間の果てに辿り着いた本栖湖はえらく感動的に見えた。

昼食を食堂で食べていたら雨が降り出す。
これからキャンプ場に行くってのに、なぜこうも雨が降るのか・・・?
先輩達と合流し、バンガロー前でバーベキュー。
幸いにも雨はやんでいた。
美味くて泣けてくる。

こうして徒歩隊は幕を閉じていった・・・。

各人雑感

寺内 徒歩隊は二度目だ。
一年の時のクロスカントリーも同じく徒歩隊に参加した。
その時は2人で、しかも3日間という体力的にも精神的にも過酷な状況だった。
案の定その年はゴール時に立てなくなるほど疲労していたが、今回は人数も多く日数も長い。
余裕ではあることはわかっていたが、100km超えはやはり過酷と思われる。
2年間で鍛えた自分を試してみたかった。
結果・・・まぁ行けたな・・・。普通に。この調子なら甲府まで行けただろう。
しかし、今回は後輩にかなり助けられた。互いに話すことにより、勇気付けられた。
誰が欠けてもこの合宿は成り立たなかっただろう。
最後まで付いて来てくれたことに感謝する。
宮城 今回はかなり長い期間の合宿で厳しいと言われていた徒歩隊だったがまさにその通りだった。
正直ジーパンで挑んでいた時点でナメていた。ナルミズ沢の教訓を生かし荷物をかなり制限したが
それでもスタードームが重くて日数が経つにつれ足が大変なことに。
今回は自分のことで精一杯でCLとして役目を果たすことが出来なかったので次回以降しっかり下準備をして
余裕を持っていきたい。
竹田

徒歩隊の感想は?と問われると「辛かった」という言葉が真っ先に思い浮かぶ。
インドア派の自分からすると初めてここまで肉体的、精神的に追い込まれた経験をした。
何度もめげそうになったし、弱音も誰よりもはいただろう。
しかし、そんな中自分は徒歩隊に参加したことを一度も後悔はしなかった。
むしろ、苦痛を求めていたのかもしれない。今まで面倒を避けてきた自分に渇を入れたかった。
とにかく、この徒歩隊を通じて得られたモノはとても大きいと思う。
体力、精神力はもちろんのこと、目的地に辿り着いた時の爽快感は格別だった。
そんな徒歩隊の経験はこれからの人生にきっといい方向に働くと思う。
そして、同行した仲間にお礼が言いたい。
「支えてくれてありがとう」。

田代

雨に打たれた2日はまさに地獄絵図。
あらゆるものが濡れ俺の鋼の心も若干の弱みをみせた。
しかしそのあとの道のりは楽しかったの一言に尽きる。
新しい体験ばかりで燃え尽きるほどヒートした。
また機会があれば行きたい。

吉川

最初の2日間は雨に降られ夜も眠れなかったので精神的にかなり辛いものがあったが、
皆で4日間無事に歩き通すことが出来て良かった。
またこんなに長距離を歩いたのは初めてだったので達成感はスゴクあった。
GWは休めなかった分良い体験が出来たと思う。
徒歩隊には二度と参加したくないと言う人もいたが自分としては機会があればさらに過酷な距離を
歩いてみたいと思う。
なぜならそこに道があるから・・・

渡辺 雨のなか重い荷物を背負いながら歩き続けるのは辛かった。
この状態があと1日でも続いていたら倒れていたと思う。
こんな辛い状況を乗り越え、本栖湖まで辿り着けたのは一緒に旅をした部員の相手を気遣い進んで行動していった
結果だと思う。
今回僕は他の部員によけいな心配をかけさせたり、ドジくさいことばかりして迷惑をかけたりした。
次回経験して学んだことや教えてもらったことを実行していきたい。

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